飯島栄先生

◎飯島栄先生の生い立ち

大正八年八月十六日 茨城県小原(現在の茨城県笠間市小原)に何百年立つ県下に誇る天皇松すぐした飯島家の長男に生まれる。

昭和四年ころ、武徳会二段の高橋長八先生の手ほどきで剣道を始めた。小学四年のころらしい。

昭和十二年国士館に入学。斎村五朗先生、小野十生先生、小川忠太郎先生等昭和を代表する名剣士の薫陶を受け、在学中に錬士称号を授与され、現在の剣風の土台になる。

卒業後、母校研究生を経て、東京都立第十中学校に教鞭をとる。大東亜戦に応召、関東軍機動第二聯隊中隊長兼剣術教導隊長として在満、同地にて終戦を迎え、シベリヤに抑留。一年九カ月の後復員。

郷里に帰還後、農業に従事する。昭和二十八年剣道復活と共に鍬と竹刀を持ち、戦後の混乱の中、剣を通じて地域の青少年指導にあたる。

昭和五十二年に直心館飯島道場を設立し、青少年の健全育成を目指す。

教育行政・体育行政・町消防行政等幅広く、町諸行政に参加活躍された。